イラストレーションの仕事とギャラの話
イラストレーションの仕事とギャラの話
こんにちは、イラストレーターの岡本です。
今回は、イラストの仕事をするにあたってとても大事なギャランティのお話をしたいと思います。
私がよく仕事をする出版業界では、予め予算がだいたい決まっているので、
「予算どれくらいでできますか?」
と聞かれることがめったになく、
「○○○円でお願いします。」
といわれます。
大手の場合、だいたい適正価格だと思うのであまり交渉はしません。
ですが、追加でカットを描いてほしい、とかあまりにも描き直しがひどく休日労働になってしまう場合は追加の予算を請求します。
それから、小さな出版社や、あまり前例のみない仕事(壁画の仕事や個人のポートレートの場合)も交渉します。
私がよくいうのは、カラーのカットでこれくらい頂いているので、この大きさならだいたいその2倍ほどほしい、もしくはそれと同じくらいほしい、など自分の仕事と比較してご提案します。
とにかく違和感を感じたらすぐに追加の費用を請求する、というのが大事です。
また請求や交渉はまったく怖いことではなくて、当たり前の権利だと考えています。
というのも、私はイラストレーション業の他にゲストハウスを運営しており、そこで様々な人にお仕事を発注する場合、そこで生じる追加や時間の延長など、こちらが支払って当然の事態もかならず発生するので、発注者の身になるとこれらはあまりにも当たり前すぎてむしろ普通だと思っています。
といっても私も最初の頃は交渉や追加請求が怖すぎて全然できませんでした。
「仕事を断られたらどうしよう。」
「次の仕事がこなかったらどうしよう。」
「相手に悪い印象を与えてしまうのではないか。」
これらのことが頭をよぎってなかなか言えずにいました。
でも、そんな風に思われたとしてもめちゃくちゃな予算で仕事をさせる人と次回も仕事をするのはかなりキツイので、ここはバッサリと諦めてしまえばいいのです。
とはいっても、初心者のころは安く受けてもそれが自分の仕事歴になって次につながる、と考えるのであれば、我慢して受けて次に繋げる、というのもありだと思います。
自分の中に複数の意見を言う人を架空でつくってみて、よく社内会議、じゃなくて自分会議をして決めましょう。
もしも断られてしまったら
私の中で、予算の交渉で断られた率は1割くらいです。
なので、ほとんど上がるので絶対に交渉しましょう。
しかも、上げるときは、「そうですよね〜。そのとおりです。」とか、「了解です、上司に聞いてみます。予算でるとのことです!」
と割とカラッとなんでもないように上げてくれます。なので、毎回言ってよかった〜、と思います。
逆にだめなときは、
「すいません、もうこちらで予算fixしてるんです。」
とか、
「今回はこれでどうかお願いします。」
と、こちらもカラッとしています。
これらの場合、時間に余裕があるときは受けますが、あまりにも時間がないときは丁寧にお断りします。
イラストレーターも星の数ほどいますので、代わりの人もすぐに見つかるでしょう。
そう、その星の数ほどいるイラストレーターの中でどのように自分に発注してもらえるか、もかなり切実な問題なんですよね〜。。。
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