ピーター・ドイグ展
ピーター・ドイグ展にいってきました。
一度目でまた見たいと思って行ったのですが、随分前のことなのでちょっと忘れてしまいました。。はやくブログに書けばよかっなぁ!
頑張って思い出して描いてみます。
とにかく全部が大きい絵
大きいのは圧倒的に善ですね。
なぜかというと、その絵の中に入り込んで作者と会話できるから!
ピーター・ドイグの絵は美しくて神秘的で、奇妙だったり、どこかくすっと笑えたり、ここでこの構図なの?この色の組み合わせなの?この描かれてる人たちは一体何者なの?なんでなんで?とたくさんの「?」が沸き起こってくる絵です。
大きな画面の前に立って細部をみたり全体をみたりしながら、目に留まる所を追っていくと知らないうちに一人でぶつぶついってるんですよね、、(怪しいわ!)
何度もいうけど、大きいから入り込むことができるんです。
絵のおもしろいところは、毎回見るたびに別の絵にみえるということです。
1年前にみた同じ絵が、そのときの体調や精神のちょっとしたバランスの違いで「あのときはああいう風に思ったはずなのに、今日はこんな風にみえる」と全然違う絵に見えたりします。
これが入って一番最初にあった絵、、だったと思う、いや違うかも。
水面に映る反射する絵がこれ以降も多いんだけどこれは星空です、きれいだなぁ。そして植物のデフォルメいいなぁ、かわいいし踊ってるみたいにも見える。中央に浮かぶボート、クリアな水面、真っ黒なのがいいなぁ。
水面に映るシリーズ、ボートも浮いてる、だけど色が「秋」。この辺の色と後にでてくる絵の色調がまったく違うんだけど私はこの頃のドイグの絵が一番好きです。水面を描きたくなる気持ち、激しく「わかる!」私はもしも許されるのなら一日中水面描いていたくらいの水面フェチです。
めっちゃ美しい!水面模様のアウトラインを紫で描くなんて素敵、しかも雪かぁ。
近寄ってみると、絵の具の塊がついていたり、荒かったり、丁寧なわけじゃないんだけどそこもすごい魅力的。なんていいうか、「強い意志を持って描いてる」というのが伝わってくる。
私はなんかこういうところねちねち整えるだけで終わってしまいそうで、肝心な何かが抜けそうなきがするなぁ。(何かが何かはわからないんだけど。。。)
でも計算で荒く描いてるんだったらすごいなぁ、大きい絵、近寄っても素敵だし、離れても素敵。ずっと見てられる。
半分は日本のスキー場のチラシをみて、もう半分は後から付け足したそう。
ドイグの絵って本当にしょうもないチラシの端くれだったり、雑誌の端くれにあった小さな写真だったりするんだけどそこに意味を求めて(意味なんてないのかもしれないけど)こんな素晴らしい絵に昇華できるなんてすごくないですか。天才ですか、変人ですか。。
単純にとてもきれいだなぁ。手が赴くままい動いているのか、計算ずくめなのかわからないけど、スキー場、雪の風景、ピンク、めっちゃすてき。
この絵具がたれているのって、下書きでアクリルなん?吹き付けてるのはどういう技法??といろいろ心の中で聞いていました。絵を立てたり置いたりして描いてるんだろうなぁ。私は油絵を描くんだけど、ちゃんと習ったことはないのでちゃんと習ってみたい。。と思ったり。
警察官とおもわれるおじさん、後ろにパトカー止まってるけど何があったん、警官のくせに頭抱えてどんな悲惨なことあったん?そこから池に飛び降りないでね。何か事件性のあるおじさんと対照的に後ろの地層の重なりの色合いめちゃめちゃ素敵。
緑色の女の人、どうしたの、、目があってしまうよ、こわいよ。。笑
しかも絵のこの部分がここで分割されてて黒なの。。どういう意味??
いい!
特にこの木がいい!どうやったらこんな省略というかデフォルメできるんですか、天才ですか。
この絵で気になること2点、
この雲の形と、
おじさんの傘が破れているのかもしれないということ。。。
この影は作者なのか、
あとこの謎の生き物。。
と、絵はまだまだたくさんあるのでドイグとの対話は尽きない充実した展示でした。
また行きたくなってきました、行こうかな。。
では!
p.s.
展示の最後の通路にあるこの「STUDIO FILM CLUB」の作品群を見ていると、たくさん疑問を持つこと自体がナンセンスのように思えてきて、もっと絵は体で感じないといけないなぁと思ったのでした。
、、、STUDIO FILM CLUBってなに、ドイグさんて映画つくりたいのかな??(また疑問)
Kanako Okamoto
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