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世田谷文学館で安西水丸さんの個展

世田谷文学館での安西水丸さんの個展にいってきました。

 

先日、世田谷文学館に安西水丸さんの個展にお伺いしました。

世田谷文学館って行ったことがなかったのですが、というか芦花公園で下車もしたことなかったのですが、駅から美術館までの道のりがとても高級感が漂います。

 

重厚なマンションの下に成城石井があったり、いかにも高級なフィットネスがあったり。その先の芦花公園も気になるところですが、目的地よりも先にあったので今回は断念しました。

 

 

 

 

安西水丸さんのこと

 

 

村上春樹さんの装丁や広告雑誌文芸など幅広い膨大なお仕事で有名な安西水丸さんですが、私が知っているのは村上春樹の小説の中にでてくる「渡辺昇」という人物が水丸さんの本名だということです。

 

私が大学生のとき、莫大に時間があったので、村上春樹の作品を全部読み込みました。

長編でも短編でもでてくる、かなり不思議な人物「渡辺昇」が水丸さんから来てたなんて、びっくりです。そして「渡辺昇」という名前の響きがとても「フツウ」な感じがして、今のスタイリッシュでおしゃれな水丸さんとは違いすぎるのが面白いです。

 

 

 

 

安西水丸展について

 

 

展示会場は二階からはじまるのですが、一階ではうちのこも大好きな絵本「がたんごとん」の汽車が待ち構えています。

 

二階にはお仕事や作品がたくさん!

 

テーブルの絵の黒の作品シリーズに痺れました!

黒と赤、黄色がかっこいい!

 

それから水丸さんを代表する有名なこの絵。

 

青とオレンジ、黄色の組み合わせが最高に素敵なんですよね。

 

 

この、切り絵のあともなんかすごくいい。これを展示しようとした企画の人いいですね。これをみて私も切り絵をしようって決めました。(とても影響されやすいのです。)

 

 

水丸さんの生涯に渡っての仕事がほとんどおいてあるのでとても見応えがあります。

 

私は全然知らなかったのですが、ガロという雑誌でとてもシュールな漫画を描いていて、それが「青の時代」という本になっています。

いつものほほんと明るい水丸さんの画風とは全然違うのでちょっと驚きました。

 

水丸さんは民芸やフォークロアアートにも造形が深く、最後の部屋ではそれらを訪ねる旅の記録や水丸さんの日常についてのエッセイや収集品などがたくさんありました。

 

全ての作品を見終えて、安西水丸さんという人間の深み、人生をとても楽しんで生きた奇跡などを感じられてとてもよかったです。

 

 

 

展示で購入した「a day in the life」

 

今回の安西水丸展では、作品集と他に「a day in the life」という「チルチンびと」のためにかいたエッセイ集を購入しました。

 

 

村上春樹さんの作品を読んでると、食べ物の描写がやたら美味しそうでそのものをはやく食べたい衝動に駆られるのですが、このエッセイ集にも似たようなものを感じます。

 

水丸さんは、自炊が大好きで外食はほとんどせずいろいろなものを自宅でつくって食べていたそうです。

 

またお家やインテリアへのこだわりも大きく、図解でいろいろと説明してくれているので全然飽きません。

 

子供時代のお母さん二人だけの暮らしから結婚してNYにいったことなど、安西水丸さんの人生をちょっと垣間見るような楽しい本になっています。

 

 

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