この夏にやったこと、旅とスケッチと模写

 

 

マレーシアから帰ってきてから、この夏はいろいろなことをやろうと思っていたのに結局あまり目標は達成できなかった。

 

東京に帰ってくると何かと忙しい。人に接する機会が多く、しょっちゅう話かけられる（主に家族）のでやろうと思っていたことが後回しになり、「明日の私がやるはず」とついつい後回しになって二ヶ月も経っているのにほんの小さなことさえできずにいる。

 

「ほんの小さなこと」というのが本当に小さくって、夏布団冬布団の整理とか、子供のお菓子だなを全部取り出して引き出しの中まできれいにするとか、氾濫してる洋服棚を片付けるとかそういうことで、やりだすと楽しいし、やったあとはスッキリするだろうなぁとわかってるのにできない。

 

マレーシアでは知り合いはいるけど、そう密着していつ何時も話かけられることが少ないのでやろうと思っていたことはすぐに達成できる。でもちょっと寂しい。

 

だけど結局このメリハリのある二つを行き来する生活が気に入っている。

 

人と交流したいときは東京で、制作に集中したいときはマレーシア。今はまだ子育てが落ち着かないのでそんなに簡単にコントロールできないけど、いつか自分の気持ちや仕事に合わせて自由に行き来できるようになるといいな。

 

 

群馬の旅、荒井良二さんの展示と白井屋ホテル

 

そんな中でも、今年の夏の旅行は群馬と新潟に行った。

なにかと理由をつけていくけど、結局長距離ドライブでどこかに行くのが好き。運転するのがおもしろい。各地のSAで休憩したり、物品をみたりするのも好き。

 

運転しているときはいろんな思考が巡るのでいつもと違うその時間が大好きである。目的地に行きたいから運転するんじゃなくって、運転したいから遠い目的地を選ぶのかな、とも思う。

 

群馬へは荒井良二さんの展示をみるためだったんだけど、せっかくなら前から気になっていた白井屋ホテルに泊まろうということで宿泊した。

 

白井屋ホテルは曲げわっぱの中にオリジナルのアメニティがはいっていたり、ドライヤーがダイソンだったり、細かいところまで気が行き届き、小さな驚きと喜びの連続だった。私も宿を営む上でたくさん参考になることがあり、学ばせていただいた。

 

あとは、イラストレーターでデザイナーでもあるかよちゃんとの出会い！

主にSNSでしかお話ししたりしていなかったのに、自分のお家でとれたという新鮮お野菜を持って、太陽のような笑顔で現れたかよちゃん、素敵でした。

 

 

 

家光の模写

 

荒井良二さんの展示にいって、荒井さんは毎晩寝る前に名画の模写をしていると知って私も模写をはじめた。

 

なぜか日本のかわいらしい絵が昔から大好きで、まずは三代将軍徳川家光の絵を模写することにした。

 

ちょうど今いつも聞いている古典ラジオで徳川家康がどのように日本を統一したかの回を聞いていていろいろ思うところがあった。

 

・病弱だった

・兄弟のほうが優れているといわれていた

・狩野派に学んだらしい

 

 

荒々しい戦国時代は過ぎて、平和な時だったのかもしれないが、その分内部闘争とかいろいろな悩みがあったのだろうなぁと思った。

周りに絵の上手いひとはたくさんいたけれど、ただ対象を真摯に描こうとする意思がとても素直で、写していてその丁寧さに感動してしまった。

 

 

「模写」する、という行為は、当時の人と対話するかのような不思議な気持ちになれますね。これからも続けていこうと思います。