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はるのや展示「スイカ展」

はるのやでの展示「スイカ展」

 

 

8月に展示をしたのに、気がつけばもう10月。

楽しかった展示のことをブログに書こう書こうと思いながらも、なかなか時間がとれずにいました。忘れないうちに書かないと、と思っているのに移動が多いとそこで生活を整えて日々のことをこなすだけで時間が過ぎ去ってしまいます。

 

移動ってリフレッシュになるけど、落ち着く時間がなくなっちゃうからそこが難点。しかしこれをおいてでも移動したほうが私は居心地がいいと感じています。

 

しかし少し時間をおいて振り返ってみるのも悪くないと思いました。展示の写真を整理しながら眺めていると、あの楽しかった時間が鮮やかによみがえってきます。

 

まず、この展示が実現できたのは小泉工務店の小泉さんのおかげです。

「はるのやで絵の展示がしたいなぁ」とずっと相談していたものの、築100年の古民家をどうギャラリー空間にするかアイデアが浮かびませんでした。

すると小泉さんが、「戸棚にしまってある雨戸を展示壁にするといいよ」と、なんともナイスな提案をしてくださいました。



そう決まるとすぐに、ひょいひょいと雨戸に穴をあけて絵を飾る壁を作ってくださって。しかも、普段は閉まっておけるという優れものなんです。

 

小泉さんはもう十年以上、私の民泊業の初期から関わってくださってる工務店の社長さんです。小泉さんがいなかったらなしえなかったこと、トラブル対処など本当にいろんなことをお願いしてきました。

 

私のやることがいっつも変なので(ホテルとか展示とかサウナとか)、なかなかここまでついてきてくださる人いないと、いつも練馬方面に向かって感謝の気持ちを投げています。

 

実は、はるのやを建てたとき、木材価格の高騰でこの雨戸を何かに再利用できないかと建築家の山田さんもおっしゃっていました。今回こうして新しい形で生かすことができて、本当に嬉しいです。

 

展示のお知らせグラフィックは、いつもお願いしている田代さんに。

決定から展示まで2週間ほどしかなかったので、DMは作らず、Instagram広告とBCCメールでの告知に絞りました。

「スイカ展にしよう」と決めていたので、いくつかスイカの絵を送ったのですが、選ばれた作品をなんとマレーシアに忘れてきてしまっていて……(笑)



「代表作なのに飾らなくていいんですか?」と田代さんにつっこまれ、急いで代わりの大きなスイカの絵を描きました。大きな絵が少なかったので、思い切ってサイズのある作品を描けて結果的によかったです。

 

 

グラフィックの他に、新代田駅からはるのやまでの地図も作っていただきました。

「駅から徒歩8分のお散歩コース」というネーミングが、展示だけでなくこの地域の魅力も伝えてくれているようでわくわくします。



実際このエリアはとても楽しい場所で、かわいらしいお店や昔ながらの銭湯、名建築などが点在しています。羽根木周辺の地主さんが「大きな木を切らない」「小さな森をつくる」という方針を持っていて、「羽根木の森」と呼ばれる緑豊かな環境が守られています。

 

準備はぎりぎりで、告知期間も短く、正直「誰も来てくれないんじゃないか」と不安でいっぱいでした。

ところがふたを開けてみると、友人知人はもちろん、Instagram広告を見て初めて来てくださった方も多く、本当に嬉しかったです。

 



暑い中、分かりにくい場所にもかかわらず足を運んでくださった皆さまに、心から感謝しています。

今回は絵の展示に加えて、シヤチハタさんとつくった「朝顔ちゃんのスタンプラリー」と、似顔絵コーナーも設けました。



絵を展示するだけでは得られなかったお客さんとの交流がたくさんあり、特にスタンプラリーはクイズ形式にしたので、小さな子どもたちが夢中になって何度も挑戦してくれて、とても嬉しかったです^^

 

また、私の原画は比較的リーズナブルにしていますが、もっと気軽にアートを手に取っていただけるよう、日々描き溜めているスケッチも販売しました。

額装せず、ビニール袋に入れただけのラフな作品ですが、これが一番人気で、次回の展示ではこれをメインにしてもいいかもしれません。

アートが日常の中にあると、暮らしはぐっと豊かになります。

 



そんな思いを込めて、BASEの販売ページでも引き続き販売を続けています。

 

私は普段、一人で黙々と絵を描いていますが、今年は展示会という名目でたくさんの方にお会いする機会がありました。クアラルンプール元年堂、ジョホール、Bangserでのイベント。

 



中でもはるのやの「スイカ展」は、私自身が最も主体的に企画した展示。

お客さんに楽しんでもらうためにあれこれ工夫して、それが実を結んだときの喜びといったら――!

 

そして今、思いはすでに次回の企画へ。

2月に「第二回はるのや展」を開催する予定です。どうぞお楽しみに。

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