30代と40代の子育ての比較
30代と40代の子育ての比較
私は30才で第一子を出産し、41才と間が空いてから再び第二子を出産しました。
子どもたちの年の差なんと11才差です。
10才違うと体力的にも精神的にもまったく違う世界なので今回はそれをお話したいと思います。
30代での妊娠出産もつわりがひどく、出産も自然分娩でいきみ方がわからず強く押し出しすぎてしまっていろいろな弊害があり後々苦しんだのですが、40代の体力的なそれとは比較できないくらい今思えば健康で楽でした。
しかし後々書きますが、精神的にはとても楽なのです。
三十代の妊娠出産 → 体力○ 精神✗
四十代の妊娠出産 → 体力✗✗ 精神○○
です!
四十代の妊娠出産は体力的にはとてもつらいですが、精神的にはとても楽で幸福度が高いのです。
四十代の妊娠出産の体力
四十代の妊娠中のつわりは壮絶なものがありました。
初期は吐き気からはじまりその後、食べづわりへ移行、それによる急激な体重増加、最後の方は完全に横たわることが難しく、無印のだめになるソファに半分座った状態になりながら睡眠をとっていました。しかし度重なる頻尿のためのトイレと、夜中の足攣りのために全く熟睡ができませんでした。
三十代の妊娠ではどれもなかった症状なので驚きです。
あまりにも辛すぎて、毎日毎日がただただはやく終わってくれることと、健康に生き延びることを祈っていました。
四十代のつわりのある一日の様子。
朝7時ごろ起床 足をつりながら起床。ムカムカする。気持ち悪くなりながら朝食の支度。
9時頃 一通りの家事を死ぬ思い出終えて、しばしうずくまる。
10時 空腹を覚えて気持ち悪くなる。お昼ごはんの夢想。
11時半 開店したばかりの定食やさんとかラーメン屋さんとかファーストフード店にてランチ。
12時 食べたものを吐いて気持ち悪くてひたすらベットの上。
14時 少し気分がよくなり仕事など。
18時 炊飯器のご飯の炊きあがるにおいに気持ち悪くなりながらご飯のしたく。
21時 すでに気持ち悪くてベットの上。朝まで一時間おきにトイレ。
とにかく、朝10時、すでにものすごい空腹で昼ごはんのことしか考えられない時間がしんどかったです。食べてもどうせしんどくなるのですが、食べないでランチのことを考えている間もつらい。どちらも辛いしどうせ吐くのにこんなことを毎日してるのが嫌で嫌でしょうがありませんでした。
長い長い10ヶ月という妊娠期間中のほとんどの時間をこんな風に過ごしてきたので、最後の三週間ほどはようやく開放される、はやく終わって欲しいとうれしくて泣いた記憶があります。
四十代の妊娠は私にとって壮絶でした。「毎日辛い」が10ヶ月も続くと精神が崩壊しそうになります。いや、崩壊してたのかもしれません。
毎日体がつらいことに泣いて、明日も明後日もその次の日もずっとずっと辛いことがわかっていて、それから逃れられないことに絶望していました。
それに生まれてきた子供が健康でなかったらどうしよう、体力的に育てられなかったらどうしよう、上の大きなお姉ちゃんとの関係性はどうなるんだろう、など高齢出産ならではの生んでからの未来が全然わからなかったのも大きなストレスでした。
先のわからない体のつらさを抱えながら、ほぼ寝たきりの生活で、天井の木目を見ながらそれが「ムンクの叫び」に見えてくるような心象風景であまり明るい想像ができませんでした。
三十代の子育て
三十代の子育てはとにかく一生懸命でした。
はじめての子供、ということもあり、あれはしてはいけない、これはしてはいけない、といろいろと口を出してくるその他の大人達のいうことを真面目に聞いたりそういうのが案外大きなストレスでした。
大体子育てに口を出してくる身内ほどいい加減なものはありません。
一時的に見たその場面だけ切り取って、「自分たちのときはこうだった」「こうやって育てたからこんなにいい子が育った」などいろいろ経験論をぶつけてくることがあります。しかし長い目でみたり、自分たちは実際には世話をしないのにいろいろ口だけで言ってくる事自体がおかしいのです。
時代は進化し、育児グッズもアップデートされ、赤ちゃんの発育もいろいろと新しいことが解明されたり発見されたり、昔は間違っていたことだってあるんです。
例えば、離乳食は一度母親が口に入れて噛んでから赤ちゃんにあげるべき。
と言われたことがありますが、こんなの今ではありえないですよね。
母親の口の中にある細菌や虫歯菌が伝染ることがあります。もちろん、ある程度育ったり、ほんのちょっとのことならいいと思うのですが、毎回お母さんが咀嚼して与えるとか赤ちゃんの健康を考えるととても危険です。
そういういちいち小さなことを小言のように言われることが多く、私も若くて純粋だったのにいちいち従っていました。今ならそんなこと絶対聞かないと思います。
そして、三十代の子育ては孤独でした。
孤独な子育て
最初の出産は様々な理由から一人で、小さな2DKの部屋で子育てしていたのでとても孤独でした。
今から思うと妊娠も出産もその後の育児も、一人でするように人間のメカニズムとしてデザインされてないので絶対にやめた方がいいと思います。
それで、区の育児広場や育児相談所、検診などにいくと、大きな畳の広間に小さな座布団がたくさん敷いてあって、そこで赤ちゃんたちを遊ばせたりお母さんたちで意見交換などできるのですが、そういう空間が心からとても安らぎました。冗談でなくて、ここは天国かと思うほど日々の疲れと孤独から癒やされる空間でした。
小さな部屋で何も話せない赤ちゃんと一日中二人っきりだった私は、広く解放された部屋で安心して赤ちゃんを遊ばせなから他のお母さんと話をしたり、お医者さんのアドバイスを聞けることが本当にうれしかったのです。
子育てをしているお母さんは絶対に一人や孤独になるべきでなく、いつも誰かに見守られたり共同で育児をしてくれる人が一人もしくは何人かいることが好ましいです。
赤ちゃんもそういった触れ合いを求めているし、お母さんは一人で悩むべきではありません。赤ちゃんを育てるということは、体力的にも精神的にも一人で育てるには危険度が高すぎるのです。
一個人からしたら少し手を差し伸べるだけですが、それが複数人いたり、抱っこしてくる人がいるだけでも母親の負担は随分と軽減されるものだし、赤ちゃんの発育にもいいのです。
一番大変なのが、赤ちゃんが病気になったときです。
赤ちゃんの発熱はすぐに40度を超えたり、嘔吐もすさまじかったり、想像を絶するものがあります。いつも死の不安がつきまとい、一晩中眠ることができません。救急病院へ行こうか、救急車を呼んだ方がいいんじゃないか、そんな経験をした人も少なくないと思います。
私は実際救急病院にも、救急車にも乗りました。そのプロセスも全部一人で考えて決断しないといけないのです。
もしもこの危機に同じように立ち会ってくれる人がいたり、考えてくれる人がいたら、どれほど安心したろうと思います。
繰り返しいいまずが、育児は絶対に一人でするべきではありません。一番いいのは実家に帰って、おじいちゃんおばあちゃん、その他親戚の人に手伝ってもらうことだと思います。それが難しいなら、行政や私設の思い付く限りのサービスを使って、育児の広場にいったりベビーシッターさんに来てもらうのもいいと思います。とにかく一人にならないことが大切です。
40代の幸せな子育て
あんなに不安だった40代の出産と子育てですが、それは幸せそのものでした。
三十代の頃に、徹底的に孤独な子育てを経験しているからか、協力してくれる人の多い中での出産は無敵に感じました。
まず娘とパートナーの強力なタッグのもと、双方の両親、親戚、いろいろな人がそれぞれの仕事や親の介護を終えて十分に時間があり手を差し伸べてくれるのです。
三十代での出産は皆それぞれに忙しく育児に協力的ではありませんでした。
私は産後、マッサージにいったり整体にいったり、ホットヨガにまで通う余裕がありました。その間赤ちゃんをお世話したいといってくれる人の多かったこと。。
赤ちゃんの病気やその他困りごとにも一緒に考えてくれる人や対処してくれる人が常にいました。
娘はまだ12才でしたが、抱っこ、ミルク、おむつ替えなど進んでやってくれました。赤ちゃんのお洋服のコーディネートを考えたり、はじめての離乳食やお出かけお宮参りなど、小さな弟ができたことを心から喜んでくれました。娘のことを出産前はとても心配していましたが、こんなに物事が良い方向へどんどん回るなんてちょっと信じがたいくらいに幸せに思いました。
三十代の頃と比べて母乳の出は悪いし、肩首腰その他いろいろな激痛を産後経験しましたが、気持ち的には安心して余裕がありとても幸せな時間を過ごしています。
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Kanako Okamoto
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