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イラストの仕事を獲得するために大切なこと5つ

イラストの仕事を獲得するために大切なこと5つ

 

 

 

 

こんにちは!

 

本日はイラストの仕事を獲得するために大切なこと5つを書きたいと思います。

 

イラストレーターと名乗るからにはイラストの仕事を積極的に獲得していきたいですよね。しかしその方法がわからない。。

 

最初私も全然わかりませんでしたが、15年前くらいからイラストレーターとして手探りで活動してきた私の経験を書いていきたいと思います。みなさんのお役に立てば大変うれしいです。

 

仕事獲得を模索するまえに、世間にはどんな活躍しているイラストレーターがいるのだろう、という方は玄光社からでているIllustrationfileを眺めてみるのもおすすめです。

 

 

 

 

 

イラストの仕事を獲得するために大切なこと5つ

 

1 売り込みツールについて、ウェブは必須、ファイル、Zine

2 コンペに応募する

3 展覧会をする

4 直接アポイントをとって出版社などに売り込みに行く

5 絵だけではない得意分野をSNSでアピールする

 

 

 

それでは順番に解説していきます。

 

 

 

売り込みツールが、A4のクリアファイル→→→→→→Zineに変化しています。

 

私が積極的に売り込みをしていた15年前はA4のクリアファイル10ポケットが定番だったのでこの変化にはびっくりです。(今のジェネレーションの人にはA4ファイルの方がわからないよ、と言われそう。。)

 

 

 

 

 

A4クリアファイルが最近駄目な理由

  • 仰々しい

  • かさばる

  • つくるのが大変、時間もお金もかかる(紙、インク、ファイル代etc.)

  • 送料がかかる

  • 管理が大変

 

 

それで、もらっても邪魔にならずにおしゃれですてきなZineになっているようです。

 

 

Zineとはこういう冊子みたいなもので、だいたいイラストレーターが個人で作っています。(画像はZine検索画面のキャプチャ)

 

私も去年の年末にグラフィック印刷でZineをつくりました。

 

Zineを送付するときは、名刺と、一筆書きを添えて、とそれに合った封筒で、デザイン事務所や出版社に送ります。

Zine

 

自分でつくったので、デザインにはあんまり自信がないのですが、それでも一生懸命格闘しながらつくりました。お金を払ってプロのデザイナーさんに発注すれば素敵なzineが出来上がるのかもしれませんがそこまでお金をかけてられないですよね。ちょっとくらデザインが甘いほうがイラストレーターらしくていいのかも。。一生懸命つくる、というのが大事です!

 

 

大きな出版社のデザイン部にはA4ファイルを保管する専用の棚があるらしくて、そこはzineよりもファイルのほうがいいようです。

 
私のブログでA4ファイルの作り方も解説していますので、よろしかったらこちらも参考にしてみてください。
 
 
 

ちなみに、Zineを専門に制作依頼できたり、販売できたり、ワークショップなども行っているMount ZineさんというShopが世田谷区駒沢にあります。Zineの作り方がわからない、という方はワークショップに参加してみるのもよいかもしれません。

 

 

 

 

 

コンペについて

 

たくさんのイラストコンペがあると思いますが、以下有名なコンペです。

 

チョイス

HBファイルコンペ

ペーターズギャラリー人物を描くコンペ

ギャラリーハウスMAYA装画を描くコンペティション

 

 

私はこれに毎年応募し、そしてだいたい落選していました。。。

 

 

コンペに出すメリット

・審査員は有名な人たちばかりなのでお墨付きがもらえる

・認知が広まる

・プロフィール欄に書くことができる

 

 

何千人もの応募者の中から選ばれることになるので、それは大変名誉なことだし、選ばれたら箔がつきますね。

プロフィール欄に○○コンペに入賞、という一言があれば最強です。

 

 

 

 

 

展覧会について

 

展覧会を行うメリットはもちろん実際に足を運んでもらって自分の作品を見てもらったり、販売したり、お客さんと交流したりすることですが、一番大きな営業効果があるのは、

 

ギャラリーが配布してくれるDM

 

にあります。忙しくて展覧会に直接足を運べない、というデザイナーや編集者でもDMはチェックしているからです。ギャラリーがDMを発送しているということで信頼度も高くなります。

 

当然DMはグラフィックなどで自分に作ることになるのですが、もうちょっと投資をしてもいいな、という人はデザイナーさんに頼みましょう。当然ながらプロの仕事は、文字組みや紙の選びかたから全然違うのです。

 

世界で一つだけの、素敵なDMができたら自分でも積極的に各所に出しましょう。

 

まだまだ新人で展覧会をしても全然客足がなかった、とか絵が売れなかった、なっても大丈夫です、DMがいいお仕事してくれてると思いますよ。

 

でも自分でSNSなどを使って展示前、展示中、展示後と宣伝するのを忘れないで。最近はSNSでのレポートも重要になってきています。

 

 

 

 

直接アポイントをとって出版社などに売り込みに行く

 

直接出版社やデザイン事務所に電話(or メール)をして、アポイントをとって絵をみてもらいに行く方法です。

 

直接会うというのは、精神的な壁がなくなるという点でも一番営業効果が高いです。もし、何かの企画に何人かのイラストレーターの名前があがり、絵も同じくらい素敵だとしたら、会ったことのある人が一番優先されると思います。依頼する方も人間なので、そこは絵がどうどかでなく、その人が頼みやすいと思う人に頼みたくなるものです。自分はこの分野で仕事がしたい、と直接働きかけることは大切なことだと思います。

 

私がこの方法をとっていた10年前はたくさんの編集さん、デザイナーさんが貴重な時間を割いて絵をみてくださいました。その時もらった言葉は、今でも宝物なんですが、現在では直接会うのはなかなか難しいようです。

 

 

営業に行くときの持ち物

・ぶ厚めのポートフォリオ

・収めてもらう薄めのポートフォリオ or Zine

・メモ、筆記用具

・名刺

・これまでした仕事など

・自分のグッズがあれば

・水、ハンカチ(緊張するので、飲んでから行く)

 

まず名刺を交換して、絵をみてもらうのですがこの時ポートフォリオはぶ厚めの方がいいです。なぜかというと、ページをめくるのは3秒とか5秒、さっさっとめくっていくので、10ページとか20ページだけだと5分くらいしか時間がもたないからです。今まで自分が描いてきた絵を50ページとか100ページの厚めのファイルにまとめて、これは営業時に使いまわし、代表作と呼べる20枚くらいを薄いファイルにまとめて渡すといいと思います。

 
100ページ、といいましたが、実際はこのファイルのように60ポケットのファイルでイラストが120枚入るくらいがちょうどいいです。
 
120枚?と聞いてびっくりするかもしれませんが、100枚くらいの絵を見るのに、話しながら50ページめくるのはちょうどいい塩梅の時間です。
その際、ファイルをちゃんと整理してモノクロの絵や線画といったジャンル分けをして美しいファイルを心がけましょう。
 
個展会場などに置いておく、見てもらう用のファイルもこのくらい分厚いのがおすすめです。
 

その際に頂いた言葉などはメモしましょう、誠実な感じが伝わります。

 

 

 

営業の際に、過去の展覧会でつくったポストカードとか、もらっても邪魔にならずちょっとうれしいグッズをお渡しするというのは効果が高いです。

自分のグッズというのは、SUZURIなどでつくれるのですが、お金がかかってしまうのでこういうハンドタオルとかどうでしょうか?

ハンドタオル

そんな余裕ないよー、という人はなくても大丈夫ですが、いつでも渡せるものにZineとプラスでグッズがあればいいですね。(なくてもいいけど!)

 

 

 

この直接売り込みは、私もめちゃくちゃ緊張してしまうので、社会見学的なノリ(ビルが大きい、警備員がいる、受付嬢きれい、等)で行っていました。

 

あと、待っている間に手のひらに人っていう字を3回かいて飲み込むとか。。

 

緊張しますが、私は人に会うのが割と好きなほうなので直接営業はあっていました。でもイラストレーターの多くは内向的でシャイな人が多いですよね。そういう人はあんまり無理をして直接会いに行くよりも、その他の方法で営業するのがいいと思います。

 

それに最近はコロナの時代ですから、対面営業は難しくなっていくかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

絵だけではない得意分野をBlogやTwitterなどでアピールする

 

絵意外の自分の得意分野、子育て、電車が好き、昆虫が好き、ペットが好き、食べ歩きが好き、旅行が好き、などをSNSでアピールしましょう。なぜなら、

 

その分野の雑誌やメディアは必ず存在し、仕事につながる。

 

からです。当たり前ですが、子育て雑誌なら子育てをしている人、旅行雑誌なら、その場所にいったことのある人のほうが依頼がしやすく仕事もスムーズに捗るからです。

 

営業も自分の好きな分野に行ったほうが良くて、SNSで発信していると向こうから見つけてもらえるからです。

 

私自身のことでいうと、子育て系と民泊系の発信は仕事に繋がりました。

 

その際に、希少価値があったり、時代にあっている分野であれば仕事に繋がる確率は高くなります。

 

 

(例えば)時代物のイラストレーターは希少価値が高い、

(なぜなら)当時の資料が限られているため、その場の雰囲気を正確に描ける人が少ない

(結果)剣術を習っていたり、お坊さんイラストレーターへの依頼率が高くなる。

 

 

 

最後に

 

最初から絵で生きてはいけないので、副業をおすすめします。その際、好きなことや自分の得意分野を副業にするといいです。なぜなら、その分野で働いた経験もイラストレーションの仕事に繋がるからです。

 

副業の合間に、絵を描いたり、営業にいったりして、イラストの仕事が忙しくなったら副業の割合を減らして収入とメンタルのバランスを保ちましょう。副業しなくても、例えば自分の好きなことをYouTubeやBlogで発信して収益が得れれば最高です。

 

私も現在副業で収入を確保して、なおかつ副業からイラストの仕事につなげています。

 

このブログ全体は、10年まえに

 

「どうやってイラストの仕事を獲得したらいいの?営業の方法は?」

 

とずっと悩んで、いろいろな方の意見を聞いたりブログや本を読みましたが的確なことは見つけられずに手探りで進んでいた自分に向けて書いています。

大体のアドバイスが、コンペに出して展覧会を開くこと、でした。けれどもコンペに入るのは難しく、展覧会をするにはお金も時間もかかります。誰も大切なこと5つの5番目、好きなことをアピールする、は教えてくれませんでした。

 

好きなことを仕事にして収入を得、その経験をイラストの仕事につなげる、この簡単な発想ができずに経済的な問題と絵を描く時間の確保で悩んだ10年でした。

 

私はこの足の軽さで営業だけでなく、たくさんのイラストレーターに会いにいってお話を聞く機会を得ましたが、そこから学んだことは絵だけではなく、

 

自分は売れっ子にはなれない

 

という残念な結論でした。

 

なぜなら私は絵をはじめた年齢が遅く、これからそれに費やす時間もお金もなく、熱量も全てがかなわなかったからです。

 

少し落ち込みましたが、この時から一線で活躍するプロのイラストレーターを目指すのはやめて、今ある私にできることをしようと決めました。

 

子育てや民泊の経験を活かし、それを両立しながらイラストレーターの仕事ができることをBlogやYouTubeで伝えることもできるし、その関連の仕事は誰よりもできると思います。

 

「どうやったらイラストレーターになれるのか?」

 

という問いは、ただたんに売れっ子になって仕事が殺到するイラストレーターになることでなく、今まで歩んできた自分の人生の経験をフルに使って、自分にしかできないことを考えて実行することだと今では思っています。

 

コンペの募集をすれば何千と応募の来る絵の世界ですが、ずっとそこで戦っていれば消耗して疲れてしまいます。それよりも絵がかける自分がどんなふうに社会にコミットできるかを考えて実行するほうが(人生の)豊かさが増すと思うのです。

 

今からイラストレーターを目指すみなさんは、もちろん売れっ子で毎日が締め切りの人生を目指してもよいし、それはちょっときついなぁと思う人は、子育てや副業をしながら、自分のスペシャルなものを絵にしてニッチな分野を探すなどどちらでもいいと思います。どちらにしろ、絵が描けるってとても素敵なことです。

 

 

誰かを目指すのではなくて、自分自身の完成度をあげる、がこれからの私の目標です。

 

 

ではでは、私のこのつたない経験がどこかの誰かの役にたてばいいなぁと心から願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

非公開: 泳いで家に帰りたいzine2冊セット / All I want is to swim and go home Zine

通常価格

1600

(税込)

※商品価格以外に別途送料がかかります。

商品紹介

現在販売を中止しています。     2020年ギャラリーハウスマヤで開いた個展をzineにまとめました。 大きいzine(A5サイズ)と小さいzine(50cm×50cm)の2冊セットになります。   webからお買い上げいただきましたみなさま全員に心をこめてサインさせていただいています。

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