仕事に結びつくイラストA4ポートフォリオの作り方解説
こんにちは。イラストレーターの岡本かな子です。
イラストレーターが売り込みや送付の際にどのようなポートフォリをつくったらいいかわからない。
サイズや枚数、形式や作る上でのポイントなどあれば知りたい。
送付と手渡しの違いは?
仕事に結びつくようなポートフォリオをつくりたい。
この問題を考えていきたいと思います。
私自身はフリーランスのイラストレーターを10年くらいしていまして、初期の頃は本当にポートフォリオを持っていろいろなところに営業に行きました。
現在はあまり時間がないのですが、それでも営業大好きなので機会があればいつでも行きたいと思っています。
ちなみにポートフォリオには
・データ形式のポートフォリオ
・印刷形式のポートフォリオ(A4ファイル、zine)
があり、今回はA4ファイルの印刷ポートフォリオについて解説していきます。
理想的な持ち込みポートフォリオはA4クリアファイル10ポケットです。
目次
20ポケット、30ポケットでもいいのですがその分いれるイラストレーションの枚数が多くなり作るコストが高くなります。
だって、100枚の紙にイラストレーション印刷したって10ポケットなら5冊しかできないんですよ、、めちゃめちゃ大変じゃないですか。。このエコの時代に自宅のプリンタで100枚印刷されるの待って、紙を補給したりインク変えたり、指サックはめてファイルに紙を詰める作業とかほんとにめっちゃ大変です。この作業、楽しめる人もいるかもしれませんが私はとっても苦痛です。
もう投げ出してしまいたくなる気持ち、、
なので私は、全力でA4クリアファイルの10ポケットをオススメします。シンプルな透明なやつがいいですよ。
ついでに紙にもこだわりましょう。インクジェットならこの紙はきれいにでます。
100枚くらいある絵の中から、今の自分が最高によくできた20枚を厳選していれましょう。また送付する際にその会社に合わせたポートフォリオに変更することを心がけましょう。
人ってたくさん選択肢があると逆にわからなくなるみたいです。なので、ファイルページは少ないかもしれませんが、今の自分を一番良く表している、なおかつ送付先にも見合ったベストな20枚で勝負です。
例:文芸の編集部に送るなら、モノクロのものや以前文芸誌で仕事したものや、仕事と想定して描いたもの。育児雑誌なら、線画の子供やあかちゃん等。
せっかく苦労してつくるので、苦労ついでにここめっちゃ大事です。ターゲット命。
以前私は何の知識もなく、大量に同じファイルを作っていろいろな会社やデザイン事務所に送付していました。ターゲットが絞り込まれていなかったので全然仕事が来ませんでした。その後、その会社に合わせた内容のポートフォリオを送ることで仕事につなげることができました。
ポートフォリオの内容を工夫する
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一番はじめのページに、詳しい経歴を書きます。
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全ページに連絡先(メールアドレス、住所、ホームページ、)を載せましょう。
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見開きで美しいページを心がける。
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展覧会の風景や、グッズを載せるのもありです。
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一つのページに一つの絵とは限りません。
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個性に合ったポートフォリオを、しかし送付先に合ったポートフォリオを心がける。
これ以外にも、イラストの見せ方いろいろ工夫してくださいね!
展示やったことある人は展示風景やその内容、グッズ展開してる人はグッズ載せたりするのいいと思います。
あと私はやったことないのですが、絵が完成するまでのラフスケッチから途中経過、完成までの様子を載せる人もいるみたいで、そういうのもおもしろいと思います。
これはどんな画材を使って描いたとか、ソフトの種類とかそういう文字情報もあるといいですよね。
以前の私は、自分の絵を大きく見せたいと思い、ページぎりぎりまで大きな絵、縦も横も関係のないポートフォリオの出し方をしていました。これでは全然美しいポートフォリオではありませんでした。
詳しくは動画でも説明しています。
A4ファイルは送付ではなくできれば直接お渡ししましょう。
A4イラストファイルを作るコストは、クリアファイル、印刷用紙、インク、封筒、切手代、作る作業をした自分の人件費など見積もるとざっと500円〜1000円以上する高価なものです。文芸誌の挿絵が1案件15000円だとすると、最低でも10冊送って一つ仕事を頂かないと赤字になってしまいます。なので私は10冊送って一つ仕事を獲得するのを目安にこの作業をしていました。
それでもただ送付するだけではなんの反応もわからないし、封筒も開けられず編集部の片隅で眠っていることだって無きにしもあらずです。せっかく手間暇かけて、お金もかけてつくったファイルがそんな風に放置されたら嫌ですよね。
なのでさらに仕事を獲得する確率を上げるには、直接ファイルを編集者やデザイナーに手渡しすることです。アポイントをとって直接会いに行きましょう。ここではファイルを手渡しするのが目的ですが、プロの編集者やデザイナーに絵をみてもらうのは仕事に繋がらなかったとしてもとても価値にあることです。
直接会うことでポートフォリオが確実に渡せたことが確認できるし、顔も覚えてもらえるし、アドバイスによって自分の絵が向上します。
詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。
直接会いにいくのが緊張してだめだという人がいるんですが、会いにいくのはまったく怖くないですよ。
ポートフォリオ以外での挑戦の仕方
最近は昔とはちがっていろいろなサービスができているようです。
私が最近注目しているのが、ストックイラストとココナラ という自分のスキルを売れるマーケットです。
ストックイラストには、Adobeの他に、イラスト素材【PIXTA】 や『シャッターストック』動画・画像 素材ダウンロード があります。
ストックイラストは描いたイラストをウェブサイトにアップロードするだけだし、ココナラ も自分の書きこみから直接依頼が発生する仕組みなので当たり前ですがA4ポートフォリオという物質が存在しません。
私が長年プリンターで印刷し続け、指サックをはめてファイル詰めしてた作業も次世代のイラストレーターたちは必要ないのかもしれませんね、、悲しいような。
なので、時代は変わっていくので基本中の基本ですが自分のウェブサイトも充実させましょう。
ウェブサイト、ちょっと高いのですが私は外注しています。
初めてのホームページ作成なら、ホームページ.com!初期費オール0円キャンペーン実施中
このページはまだまだ充実させていくと思います。特に中身ページの作り方のあたりの参考例を増やす予定です。
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Kanako Okamoto
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