ザ・キャビンカンパニーさんの展示「童々讃歌」にいってきました。
ザ・キャビンカンパニーさんの展示「童々讃歌」に行ってきました
7月より日本に帰国しています。
帰国してすぐにずっとチェックしていた、神奈川県平塚市立美術館で開催されているザ・キャビンカンパニーさんの展示「童々讃歌」にいってきました。
これがもう本当にすごくて、この一ヶ月の間に3回も足を運んでしまいました。子供も影絵のインスタレーションをすごく気に入って、3回目はお友達家族と一緒に行きました。そうしたらその子たちもすごく喜んでくれて、、大人も子供も楽しめる素敵な展覧会なのですね。
絵本や作品、原画もすごい迫力なのですが、ザ・キャビンカンパニーさんのアトリエである大分県の廃校のことや、絵本ができるまでの話、この展覧会のタイトルである「童々讃歌」にぐっと心を掴まれてしまって、、。
いつも あのこは うたっている
じぶんに むかって うたっている
展示会場に置いてある大きな看板に書かれた詩です。この詩を見た時に何を思い浮かべますか?私は大分の大きな空、夕焼け空が思い浮かびました。
とても大きな空、少し悲しい空です。
絵を描く人はいつもどこかで孤独だと思います。絵なんて描かなくても生きていけるけど、描かないと生きていけない。そして絵で生きていくのはとても難しい。だからとても孤独な作業だと思うんです。だけどすごくエキサイティングでやめられない。全然正反対ですが、このよくわからない感情が私を今のこのような人生に導いてくれました。
しかし絵を描くには生きることを安定させないとと思い、私の場合はいろいろな仕事をしました。だから未だに描くことも中途半端になってしまい、今でもそこは常に不満を抱えていて、もっともっと自分を解放させたいと思っています。
しかしキャビンさんの場合は、大学を卒業して就職せずに廃校をアトリエにして制作活動をはじめました。なかなかできることじゃないと思いました。
1度目に展覧会に足を運んだ時は、ただただ尊敬し、2度目はちょっと羨ましくなりました。でも3回目にいったとき、私は自分を誇らしく思うことにしました。
なぜなら、
いつも あのこは うたっている
じぶんに むかって うたっている
です。私も自分自身にうたいかけ、賛美し、今までの人生を誇ろうと思いました。頑張っているときも、怠けているときも、つわりで十ヶ月苦しんで天井しか見つめれなかったときも、絵本を出版できたときも、いつもどの瞬間も全力だったなぁと思います。私は私の人生を大切にして、もっともっと作品を作り続けていこうと思いました。
そんな風な気持ちにさせてくれたザ・キャビンカンパニーさんの展示「童々讃歌」、是非是非おすすめです!(作品や詩の解釈の仕方は私の個人的な見解です。自由に感じて受け取ってみてくださいね。)
PS. 本日は群馬県前橋市のアーツ前橋で開かれている荒井良二さんの展示に行きます。めちゃくちゃ楽しみ。
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